なんだろう?なんかグッときた

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【Q10】木皿泉さんドラマ脚本を読む!世界を愛するとうこと!?

【Q10】木皿泉さんドラマ脚本を読む!世界を愛するとうこと!?

 

 

書籍『Q10』がオモシロいのです!なにがどう面白いって!
やさしい物語なのです。

 

 

脚本家木皿泉さんのやさしさが見える物語なのです。
世界を網目の細かいとても大きなザルですくってあげることが出来るようなやさしさなのです。

 

 

えっ?なにそれ?って感じだと思いますが、

 

 

普段ないがしろにして生活をしていっている感情の機微を、上手にやさしく木皿泉さんの脚本はすくってくれるのです。まあ別にいいかな~ぐらいの感情の機微です。でもそれをないがしろにしてずっと生活を続けていったなら、やがて心が固まってしまう。自分の好きがなんだかわからなくなってしまう・・・。そんなこともあるような気がするのです。

 

 

 

木皿泉さんの脚本は、そんな感情の機微をとても大きなザルですくってくれるのです。そのザルの網目はとても細かく、「どうせ誰も気づいてくれないよ」そんな誰かの気持ちも見逃さずに救ってあげれる気がするのです。『Q10』それはとてもやさしい物語なのです。

 

 

『Q10』にスペシャルな人物は登場しません。天才的に頭のいい人物や、才能豊かな人物、羨望の眼差しを向けられるような人物も登場しません。そこに登場するのは、思春期の悩み多い学生であり、その思春期の学生たちを支える少し頼りない大人(先生や生徒の家族)たちです。

 

 

邪悪な人物が登場することもありません。世界の正義を背負った人物が登場することもありません。ただ一人?一体?『Q10』(キュート)と名付けらたロボットは登場します。ドラマでは前田敦子さんが演じされています。ロボットは登場します。ですが『Q10』はSFではありません。いえ正確にはSF学園ドラマなのですが、それ以上に人間賛歌なのです。

 

 

 

もし『自分はこじらせている』そんな風に思われるふしがあるのなら、『Q10』読まれてはいかがでしょう。ただ、『Q10』の書籍は脚本です。文庫版もありますが脚本が掲載されています。ト書きとセリフの形式で作られている脚本は読みなれていない方には、読みにくいです。

 

 

ドラマ『Q10』の主題歌です。

 

 

 

 

 

 

 

 

夕暮れの繁華街

 

女の子が打ち捨てられたようにうずくまっている。
季節はずれの服装にリュック。
誰かに蹴っ飛ばされるが、反応なく、ガクンと体が崩れる。


平太「(モノローグ)例えば、この地球に、自分より大切に思える人なんて、本当にいるのだろうか?」

 

『Q10』より

 

 

脚本の書き方の形式は小説に比べるとシンプルな形式です。しかしそれは逆を言えば読み手の想像力が入り込む余地があるのです。頭の中により鮮明に物語を形成することが可能なのです。

 

書籍『Q10』は1、2と分かれています。それでも読み終えて時間を無駄にしてしまった・・・。そんな風に思うことはありませんでした。得るモノはあった。世界は自分が思っている以上にいいところなのかもしれない。世界を愛せよ自分・・・なんて思ってみたりするのです。

 

 

 

『Q10』(キュート)は2010年に放送されたテレビドラマです!

 

『Q10』(キュート)は2010年に放送されたテレビドラマです。主演は佐藤健さんと、前田敦子さん他にも池松さん、福田麻由子さん、高畑充希さん、柄本時生さん、賀来賢人さん、蓮佛美沙子さん、細田善彦さん当時の若手俳優たちを出演したSF学園ドラマです。

 

脇を固めるのは光石研さん、西田尚美さん、小野武彦さん、白石加代子さんと言った名バイプレーヤーの方々です。そして薬師丸ひろ子さん、爆笑問題の田中裕二さんが出演されています。

 

 

 

 

『Q10』のあらすじ『メタバレあり』

 

 

ドラマの構成を無視して説明します。佐藤健さん演じる主人公が前田敦子さん演じるロボットを発見します。そして二人は同じ学校の生徒になります。担任の先生はロボットであることを知っています。ですが受け入れます。脚本に無理ない?そうお思いですが、安心して下さい大丈夫です。

 

ふわっとみんな『Q10』を受け入れます。自然な感じです。そうはいっても、秘密は秘密なんですよ。みんながロボットであるとうこうことを共有しているわけではありません。もしかしたらどこかの秘密結社の謎のロボットなんじゃ?そんな風に思ってみたりもします。

 

 

物語が進行することで『Q10』の正体が判明します。『Q10』は未来(2080年)からやって来たのです。未来では佐藤健さん演じる主人公の妻がもうすぐ亡くなる状態にあります。 その妻が、2010年に『Q10』を送り込んだのです。十代だった頃の自分の夫を知りたいというのが『Q10』を送り込んだ目的です。

 

 

自分と出会う前の夫の姿を見たかったのでしょう。 ストリートの主軸だけみたなら、ありがちなドラマだと思えてしまうのが残念です。『Q10』には素敵なセリフが散りばめられています。 ブルスリーは言いました。「Don't think! Feel.(考えるな!感じろ。)」たぶん、それです。

 

 

 

『Q10』のいいセリフ!

 

「例えば、この地球上に、自分より大切に思える人なんて、本当にいるんだろうか?」


「夜中に、ひとり何度も問う。オレじゃなくてもよかったんじゃないか」

 

主人公のセリフなんですが、そうですね主人公こじらせ気味なのです。そんな彼が物語を通じてどう変わっていくの?見どころです。

 

「病院、抜け出して、人類滅亡させに行こう」

 

 

「ニンゲンにはリセットボタンがありません」

「だらか、ニンゲンはやりなおしたいトキは、たすけをよぶのですね。ヤリカタわからないですか?ワタシ、やってみせます」

 

「大声で叫ぶと必ず誰か助けに来てくれる。本当に、それが人間のルールだったらいいよな」

 

 

「ここは生きてゆけるバショですか?」

 

 

「これだけのことをさ ほんっとに、お前よくがんばったよなぁ」

 

 

「恨んだよ でも、恨んでも、いいことなんか一つもなかった。っていうか、ひどくなるばっかりでさ。だから、この世は不公平だ。それでいいんだ。って思うようにした そしたら、そんな目に遭ってるのはオレだけじゃないって気づいた。そうやって、オレは、恨みとか嫉妬とか、ろくでもないモノを、ちょっとずつ小さく折りたたんでいったんだと思う」


「ちゃっちゃくはなるけど、なくならない。きっとオレのどこかに、あるんだと思う」

 

 

「本当に怖いのは、不幸におそわれた時、考えるのをやめてしまうことです。つまり、一番の敵は自分の中にあるのです。
皆もあるんじゃないのかな? そういうこと。パニックになって、立ちすくんで何にも考えられなくなっちゃうこと」

 

 

「死ぬほど考えること。 それが、後悔しない、たった一つのやり方」

 

 


「2010年には、まだあるのよ、奇跡」

 

 

「そっか。永遠って、自分でつくれるんだ」

 

 

「じゃあさ、母ちゃんを愛するように、世界を愛せる?」
「っていうか、オレ、それ、もうしてるかも。母ちゃんを愛するごとく、世界を愛しちゃってるよ、オレ的には」


「ほんとに?それってさ、どういう意味なの?」


「つまりだ。母ちゃんを愛する、ということは母ちゃんを産んだお前らも愛する。ってことは母ちゃんを産んだ母ちゃんと父ちゃんも愛するんだな、オレは。母ちゃんに親切にしてくれた人も愛するし、その親切な人に親切にしてくれた人も愛す」


「母ちゃんに意地悪だった上司も、回りまわって今の母ちゃんの人格を作ってくれたわけだから、これまた愛するべきなんだよ。母ちゃんを成り立たせているモノ全てを愛する。それよ」

 

 

物語の終盤で、大人になった主人公はこのようなこと(下記)を言います。

 

「十八歳のオレに言いたい。キュートを愛したように、世界を愛せよ。今は見えなくても、自分を信じろ」


「いつか目の前にお前が信じたものがカタチをもって現れるその日まで」

 

もうそこに、かつて『こじらせていた』姿はないのです。

 

 

『Q10』の文庫2のオマケ!

 

80年後のQ10を描いた書き下ろした小説が掲載されています。テレビドラマを見られていた方は久しぶりに、Q10に会えます。

 

 

 

Q10 1 (河出文庫 き 7-8)

Q10 1 (河出文庫 き 7-8)

 

 

 

 

Q10 2 (河出文庫 き 7-9)

Q10 2 (河出文庫 き 7-9)

 

 

 

最後まで読んで頂き、

ありがとうございました。